DENIM SIDE ADJUSTER PANTS'S STORY #2
こんにちは。toffの長谷川です。
昨日のCOMOLI別注が出来るまで...前編に引続き、本日は後編です。
あえての写真無しでお送りさせていただきます。
是非、ご覧下さい。
それから約半年後...
COMOLI 2016A/W展示会(ちょうど今店頭に並んでいるアイテムです)。
毎度の事ながら盛岡の高感度セレクトショップLOCALERSのオーナー中村さんと一緒に商品の説明をうけて一通り試着し、お互い写真を撮っている最中に...今日、この後お2人でどこかいくんですか?時間あるならお食事にでも。と有難く誘っていただきました。(恐縮です...)あいにく、中村さんは所用がありご一緒できませんでしたので結局2人で行く事に。
やはり話す内容は洋服の事ばかり。。。でも無かった気がしますが、2人の天邪鬼トーク(略してアマトーク)が炸裂(笑)
ただ、洋服に対して真摯に向き合い妥協せず、一貫して貫いているデザイナーの小森さんのお話に感銘を受けた事は言うまでもなく。物の価値とその在り方を教わった気がします(内容は長谷川の心にしっかり留めておきます)
なにやら感慨深い話しだなぁな〜と物思いに耽っていたその時、長谷川の脳裏をよぎった事...(決して妄想癖とかではありません...)
長谷川) あっ! そー言えば小森さん、5周年の別注やってくれるって言ってましたよね?(為になる話しを聞き過ぎて、すっかり忘れていました...)
小森さん) 覚えてます。あの形、どこかでやってるの見た事ありますか?
長谷川) 一瞬、デジャヴ?!とも思えましたが、、、まだ出ていないと思います。
小森さん) そろそろ他にやられてしまいそうですね。
長谷川) そうかもしれませんね、、
小森さん) じゃあやりましょうか。
長谷川) ありがとうございます! 本当に嬉しいです!!
小森さん) 今、展示会中なので終わったらお店に伺いますね。
...と、このような経緯で別注の話しが纏まりました。
意外と言えば語弊があるかもしれませんが、あっさりだったので拍子抜けした感は否めません。むしろ、他のセレクトショップからも引く手数多のオファーを受けているであろう中で、あまり別注をやらないCOMOLI。toffとしてはとても光栄なお話ですが、大手さんとやった方が名前も売れるし、数量も媒体の取り上げられ方も違うのに何故、うちのような小さな店舗でやってくれるのか...疑問に思い伺ってみました。
小森さんの返答はこうでした。
お店の大小ではないんです。
最近の別注って、このアイテムで生地を変えてやれますか?や...こんなアイテムを作って下さいじゃないですか。それが悪い訳では決してないのですが、本来の別注ってこのアイテムかっこいいよね。これのココが好き、もっとこうだったら良いのに...とか、そういう話の中でお互いを理解し決まるのが自然だと思うんですよね。そこで初めて、じゃあやりましょうか。みたいな。。。今回は本当にたまたまで、次やらないかもしれませんけど...(笑)
その返答を聞いた時に、ビジネスライクな部分が先行している昨今のアパレルの中で損得勘定ではなく、デザイナーである前に1人の洋服好きが、長谷川に話してくれているんだと改めて実感しました。
素敵過ぎる小森さんに、兄貴ーっ!!と呼びたかったところですが。。。ここはグッと我慢。心の中で叫んでいた事は言うまでもありませんw
ただ、洋服の好みや通ってきた物、穿きたい物が偶然合致した。それだけで生まれた別注の話。
そして、そんな想いが1つの形となった話でした。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。