Background to making pants
こんにちは。toffの長谷川です。
昨日こちらのBlogの意味深な表題を見て、おっ?!と思われた方もいらっしゃるかもしれません(気のせいかもしれませんが。。。)
唐突ですが、皆様ちょうど1年前にtoffで発売したこちらのパンツを覚えているでしょうか、、。
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そうです。以前、toffの5周年を記念してCOMOLIにパターンから作製して頂いた同ブランド初の完全別注のデニムサイドアジャスターパンツ。
このパンツを作るまでの経緯は、こちらやこちらのBlogにてご説明させていただいたので是非、ご一読してもらえればと思います。
と、ここまではデニムバージョンのお話。
詳細は、また明日のBlogでお伝えさせていただきますが...(引っ張り過ぎ?!)
結論から述べますと...冒頭で掲載したtoff × COMOLIのデニムパンツがこの度、メルトン素材となって生まれ変わり11月24(金)の19:00から発売となります。
では、何故このメルトンアジャスターパンツを作る事になったのか、、本日はその経緯について記載させていただきたいと思います。
遡ること2月某日、COMOLIの2017A/Wの展示会に長谷川と岡本の両名でお伺いさせてもらった時のお話(まさに今、取り扱っている商品の展示会です)
いつものように一通り素敵なアイテムの数々を拝見し、着倒し、写真を撮り、そろそろお遑しようかなと思っていたちょうどその時にデザイナーの小森さんがこちらにいらっしゃってくれました。
そして、たまたま?!デニムサイドアジャスターパンツを穿いていた岡本を見て第一声、、
小森さん) そのパンツ良い色ですね。
岡本) はい、かなり穿き込んでます。
小森さん) どうやったらその色になったんですか?
岡本) 以前、小森さんが推奨してくれたように市販の洗剤で気にせずガンガン洗っています。
小森さん) やっぱりデニムはいいなぁ。
岡本) 本当ですよね。僕も相当気に入ってます。
長谷川) 僕も同じように穿き込んで育てている最中です。
小森さん) 岡本さんみたいな色ですか?
長谷川) いえ、もう少し濃いですね。洗濯はあまりしないで穿き込んで自力で色を落としてるんです。
小森さん) 古着が好きな人の穿き方ですね。
岡本) 長谷川さんのパンツ、結講アタリとか出てきてますよね。
長谷川) きっと穿き方が悪いんだと思います(笑)
小森さん) 今度、見せて下さい。
長谷川) もちろんです!でも、このパンツやっぱりウールがあったら...と思ってしまいます。
小森さん) それも見てみたいですよね。
長谷川) はい。当初、コットンよりウールを穿きたいって小森さんいってらっしゃいましたよね。
小森さん) そうですね。フラノで作ったら相当良いなと思いました。
長谷川) すみません、僕がお客様の事や金額を考えたら1年を通して穿ける方が良いって言ってしまったものですから。
小森さん) いえいえ。それは当然だと思いますし、正直デニムでも良かったんです。
長谷川) そう言ってもらえると有難いです。実際、元ネタも、、
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このウールバージョンとコットンバージョンの2つが存在していますからね。
小森さん) そうですね。同じパンツであって別物と言うか。
長谷川) どうでしょうか?!小森さんも穿きたいって言ってましたし、ここは史実の通りコットンで始まりウールで完結するのは...
岡本) 僕も凄く興味があります。
小森さん) ...。良いですよ、やりましょう。
長谷川) 本当ですか!! (デジャヴ?!)
小森さん) 生地は何がいいですか?
長谷川) えっ?!フラノじゃないんですか??
小森さん) 長谷川さん、以前メルトンが良いって言ってましたよね。
長谷川) はい。ある程度肉感がありながらモダンに見える地厚過ぎない生地のお話をさせていただきました。
小森さん) メルトンもかっこいいと思うのでソレで行きましょう。
長谷川) ありがとうございます。
小森さん) 展示会後になりますが、生地を探して持っていきますね。
長谷川 & 岡本) 宜しくお願いします。
...と、このような経緯で今回の別注の話しが纏まりました。
焼き増しみたいに思われるから断られるかと思っただけに、意外な返答がきて正直驚きました。
以前書いたBlogの引用になりますが、洋服の好みや通ってきた物、穿きたい、見たい、やってみたい物が偶然合致した。それだけで生まれた別注の話。
それは、決してビジネスライクやお店の大小に関係なく、デザイナーである以前に1人の洋服好きが洋服と真摯に向き合い楽しんでいるんだと思いました。
そして、9ヶ月を経て...
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僕達が穿きたいパンツが1つの形となって世に生まれました。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。