CHEANEY CHRISTOPHER #2
こんにちは。toffの長谷川です。
昨日のこちらで軽く触れていましたtoff別注のCHEANEY " CHRISTOPHER "
遂に、そのベールを脱ぐ時が(脱ぎっ放しだった気もしますが、、)きました。
今回、この別注に1番携わった岡本にその詳細を聞いてみたいと思います。
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CHEANEY : CHRISTOPHER / ¥58,000 + TAX-
長谷川 > まずは、どうして" CHEANEY "をやろうと思ったんですか?
岡本 > CHEANEYの魅力はいくつかあるんですが、英国靴の老舗(1886年設立)でありながら頭でっかちなイメージはなく、時代の変化やニーズにも寛容で、僕らみたいな小さいショップの別注も臨機応変に受けてくれること。
また、全体的に革靴が高騰している昨今ですが、まだプライスのバランスがいい方だと思います。
創業してからChurch'sに買収され、そのChurch'sごとPRADAに買収され、その後Church's創業家がCHEANEYを買取り独立。というなんとも波乱に満ちた変遷をたどっていますが、そんなエピソードもまた魅力かなと。
本来のChurch's家が加わったことで、古き良きOld Church'sの雰囲気をそこはかとなく漂わせながらも(実際、元Church'sの職人も流れてきているとかいないとか…)CHEANEYとしての伝統もちゃんとあるという面白いブランドだと思います。
長谷川 > このモデルを選んだ理由は?
岡本 >パリでもロンドンでも思いましたが、お洒落だなあと思う人々の足元がチェルシー(サイドゴア)ブーツ率が高かったんですよね。個人的に元々気になっていたのもありますが。BEATLESやBob Dylanが履いてるのとか今見ても格好良いと思いますし。
それでCHEANEYの展示会でいろいろ見ていて気になったのが、オールドチャーチ的なスウェードのブローグと、ミドルカットとローカットのチェルシーブーツです。
それぞれ試着したのですが、履いた時のバランスが一番良く、toffのアイテムと親和性が高いのはこのローカットだと感じました。
ただ、こちらでも少し書いてますが、paraboot PHOTONの流れがあった後なので、このタイミングでこういった形を提案するのは面白いのかなという迷いはありました。
最終的には実際履いた時に一番いいと感じたもの、ブーツとしてもスリッポンとしても、上品にもカジュアルにも使える懐の深さや、toffに置いた時のことを考えこの形に落ち着きました。
長谷川 > インラインの物と比べてどこを仕様変更したんですか?
岡本 >アッパーを深みのあるネイビースウェードにしています。インラインでは無かったので。雨の日でも履きやすいし、この色がすごく良くて。
また、比較的スニーカーに近い履き心地のクレープソールでサイドだけ黒に塗ってもらっています。レザーソールやダイナイトも良いんですが、敢えて格好良すぎないソールにしました。
あとはウェルトやインソールも調整しています。
長谷川 > ズバリ、岡本さん1番の拘ったところは?
岡本 > 五本木を歩いている方ってスニーカーの方が多いんですよね。toffに来てくださっているお客様も。
なので、普段スニーカーばかりな方でも比較的抵抗なく合わせられるようなバランスだったり履き心地、でもちゃんと革靴らしさも感じられるバランスを目指しました。
長谷川 > この靴はどのように履いてほしいとかありますか? また、自分なら何に合わせて履くとか、、、
岡本 > ブログ上では特にないですね。店頭でこの人ならこうかな…とかはありますが。
スリッポンに見立てて厚手のソックスにチノでも、ブーツと見立ててデニムでも、十人十色で好きに履いて頂けたら嬉しいですし、その方が面白いと思います。ソックスで随分印象が変わるので、そこで遊んでも良いと思いますし。
自分ならこの辺りのコーデュロイのような少し野暮ったい印象のものや、光沢のあるチノで上品に寄せたり、スラックス感覚でコレとか。そういえばこの前toffのinstagramでピンクと合わせてましたね。
長谷川 > なるほど、このシューズはコーディネートする際の振り幅の広さが非常に魅力的ですね。職人さんの巧の技は言わずもがな、海外に行った時に感じた事、お客様や履く人の事を想像し配慮した何とも岡本さんらしい1足だと思います。そして岡本さんの想いが一つの形になったモデル。このストーリーにも個人的にそそられてしまいました。
Old Church'sとCHEANEYの伝統や雰囲気を兼ね備えたtoff別注の" CHRISTOPHER "
是非、一度お試し下さい。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。