This month's music.

こんにちは。

toffの岡本です。

 

早いものでもう8月なんですね…。

店頭もちらほら新作が入り始めているのですが、まだまだ暑さも厳しいので早く涼しくなることを願うばかりです。

さて、今月もtoffの音楽を独断と偏見によりwaltzさまご協力の元選んできましたので、早速ご紹介します。

 

 

NeuteK / Fracrality : ¥1,280+TAX-

ノルウェーのオスロで生まれた新鋭カセットレーベルElectronic Tapes。

Braindance、IDMと呼ばれるジャンルに分類される知的なテクノが隆盛を極めていた90年代後半のUK。その遺伝子を継ぐ作品をリリースしているレーベルで、今作NeuteKも正にその一つ。イギリス人Dean Forrestのソロプロジェクトで、ヴィンテージアナログ機材を用いて制作した非ダンス・ミュージックとしてのテクノ。その柔らかいサウンドに熱い探究心が宿る。

waltz instagramより)

 

kraftwerkを連想させるようなアナログシンセの音にまず惹かれたのですが、ビートが畝っていたかと思えばウワモノが美しく跳ねる曲もあり、聴いていて非常に面白く、NeuteKの懐の深さを感じられる作品です。

深夜から夜明けが似合う一本。一人でヘッドフォンで聴くのもオススメ。

ジャケットもクールです。

 

 

Wowflower / Baloons : ¥1,680+TAX-

緻密に整合されたビートがメロウなトラックに乗って展開するビートテープ。

「ジャズ」「ダウンテンポ」「チル」の要素を多分に感じつつ、音の引き算によって生まれた絶妙な「間」を心地良く受け入れる。コネチカットで活動するビートメイカーの1stアルバム。

知性と才能を感じさせる、無色透明のHip Hop。

waltz instagramより)

 

非常に洗練された一本。こちらでご紹介しているKIEFER辺りが好きな方はハマると思います。

KIEFERをもっとチルでメロディアスにしたような、夕暮れが似合う一本。

抑揚のつけ方やブレイクの入れ方が絶妙で、「無音」は「音」なのだと認識させてくれます。

ジャケットのアートワークからも音が聴こえてくるよう。

 

 

Pregnant / Duct Tape : ¥1,480+TAX-

USサクラメントの4人組Pregnantの創造する音世界が非常に面白い!

キュートなパッチワークのように、色々な模様の音が縫い合わされて完成したストレンジポップ。この摩訶不思議な迷宮サウンド、Deerhoofなんかに近い実験精神を感じますが、Pregnantの方がよりポップで遊んでいます。

waltz instagramより)

 

おもちゃ箱をひっくり返した様なサウンド。個人的にはなんとなくDirty Projectorsを思い出したのですが、聴いていくうちにやっぱ違うのかも…となってしまうくらい、様々な音が押し寄せ展開していきます。

音が遊んでいるような、多幸感に溢れた一本。

こういった音楽を真昼間にラジカセで聞きたいです。

 

 

Plush / Please : ¥1,280+TAX-

この奇妙なジャケットに惑わされてはいけません。Plushはサンフランシスコで活動する4ピースバンド(女3+男1)。Lush、Mazzy Star、Cocteau Twins、初期My Bloody Valentine (Strawberry Wineの頃の)あたりのサウンドが好みの人は絶対に気に入るであろう逸品。透明感のある女性ヴォーカルに、時にシューゲイザー的ギターサウンドが絡みながらも全ての楽曲が非常にポップ。因みに90年代にDrag Cityからリリースしていたシカゴの同名バンドとは全く別物です。

waltz instagramより)

 

まずジャケットのシュールさが目を惹きます。

個人的にMy Bloody Valentineの音が好きでよく聞いていたので懐かしさもありつつ、アンニュイになりがちなシューゲイザーの中でも突き抜けてポップだと思います。

伸びやかに響いて広がって行くギターの音と美しい女性ヴォーカルのコントラストは爽やかささえ感じさせ、朝コーヒーでも飲みながら聴きたくなるような1本。

 

Kane Strang / Two Hearts And No Brain : ¥1,680+TAX-

ニュージーランドのダニーデンで活動するシンガーソングライターKane Strangの2ndアルバム。思わず「ひとりWeezer」と名付けたくなるようなメロディアスなパワーポップ・チューンが並ぶ今作。

ナードな雰囲気を持ったKaneのやるせないヴォーカルと、カラフルなギターサウンドのコントラストが絶妙な魅力を放っています。これは人気出そう!

 

waltz instagramより)

 

キャプションの「ひとりWeezer」に惹かれ、試聴させてもらったところ…。

「まさに」なバリバリのナードでダサい見た目から繰り広げられるパワーポップ。この手の音楽を聞くと不思議と切なくなります。

本国では結構注目されているようで、waltzさんに来店されたニュージーランド人の方がこのカセットを見つけて喜んでいたそう。

ラジカセもいいですが、ウォークマン的なカセットプレーヤーで昼下がりに聴くのも似合います。

 

 

8月の新入荷はこの5タイトルです。

ぜひ実際に聴いてみてください。

 

耳と脳味噌が幸せになれる…かもしれません。

 

 

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皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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