TF director blog #69
皆様こんにちは。TFディレクターの関です。
またやらかしてしまいました・・・
ええ、先月のブログの更新です。
ちゃんとカレンダーには書いてあったんですけどね・・・
さて、気を取り直して今月も参りましょう。
Parisに戻ってもうすぐ1ヶ月。
サマータイムになって、日はだいぶ長くなりましたが、まだまだ寒いです。
感覚的には前回のブログを書いた2月末の東京と同じくらいかもしれません。
それでも毎日のようにシャツを着ているので、本日はS Hのシャツについて。
日本はもうシャツ一枚で出かけられる日も多そうですね。
S Hでは定番の(になりつつある)シャンブレーシャツ。
レギュラーカラーは残念ながら完売しているようですが、同素材のマッキノー型はまだLサイズのみ在庫がありますので、今日のブログで素材に興味を持たれた方は是非試して頂けたらと思います。
このシャツで使われているシャンブレーは昨年のSS22に初めて登場したS Hのオリジナル生地です。
通常シャンブレーと呼ばれる生地はタテ糸が色(ブルーなど)でヨコ糸が白で作られています。
しかしS Hの生地はそれとは逆でヨコ糸に青い糸を使用しています。
ワークやミリタリーのシャンブレーとは違う、ブルーが美しく出るように作られた生地なのです。
また、経年変化も魅力の素材です。
S Hのシャツはワンウォッシュをしてから納品されるのですが、このシャツをご家庭で洗うと最初は驚くほどシワクチャになります。
その後何回も洗いを繰り返していくことで、シワが丸くなるとも言えそうな立体的な大きめのシワが目立つようになりノーアイロンでも格好良く着ることができます。
洗い晒しで着ることを想定しているS Hらしい生地とも言えますね。
洗っていくとパッカリングも盛大に出るのですが、ここも拘っているポイントです。
特にサイドの折り伏せ縫いの部分がこのようにアタリが出てくるのが好きな人は、シャツ愛用者に多いのではないでしょうか。
サイドだけではなく、アームホールのパッカリングも良い雰囲気が出ていると思います。
シャツとデニムはアイテムこそ違いますが、長く着ていくことでより愛着が増してくるところに共通点があるかもしれません。
美しいドレスシャツも良いですが、毎日着るカジュアルシャツは気負いなく扱っていった結果が格好良くなるなんてバランスが理想的ではないかと思っています。
最後にサイズ感の話も少し。
メンズファッションでは引き続きオーバーサイズのアイテムが主流ではありますが、S Hのレギュラーカラーシャツは2018年のブランドスタート時から「ちょいゆったり」サイズで作っています。
肩が少し落ちるかな?くらいの気持ち大きめサイズにしています。
個人的にはアメリカの古着のシャツのような「クラシックフィット」と呼びたくなるサイズです。
トレンドに左右されず、長く愛用できる毎日の相棒のようなシャツをお探しの方には最適なチョイスになるかと思います。
他の素材のレギュラーカラーシャツを選ぶ際の参考になさって頂ければ幸いです。
それでは皆様、また5月末にお会いしましょう。
1年で一番気持ちの良い季節をお気に入りのシャツと共に楽しめることを願っています。
TF ディレクター関