TF director blog #71
皆様こんにちは。TFディレクターの関です。
先週のParisは恒例のメンズファッションウィーク。
たくさんのバイヤーが来ており、賑わっていたように思います。
昔と比べると日本のブランドのショールームも増えました。
10年前は単独でショールームをやる日本のブランドというのは稀で、ほとんどは合同展示会に出展するという選択をしていました。
今ももちろん合同展に出展するブランドは多いのですが、力のある(有名、もしくはある程度取引先がある)ブランドは単独でショールームをやるケースも目立ちます。
PARKS Parisの営業の合間を縫って(主に午前中)、幾つかの合同展やショールームに行ってきましたが、TFに馴染みのある2つのブランドをご紹介します。
まず行ってきたのはTFでも大人気のKaptain Sunshineです。
奥にはデザイナーの児島さんの姿も。
意外にもParisでの展示会は初めてとのこと。
過去にはコペンハーゲンで開催された合同展CIFFにも出展し、ヨーロッパを中心に取扱いショップを着実に増やしているようです。
普段日本で行われる展示会には岡本さんと鈴木さんが行っているので、こうして展示会を拝見するのは8年ぶりでしょうか。
上質な素材を使って確かな縫製で作られる日常着は、一見するとシンプルですが高いレベルで完成しているのを感じます。
TFではいち早くその魅力に気付いて買い付けをし、すぐに完売したブラックデニムも。
オリジナルの生地を使ったデニムというのは今では珍しくはありませんが、ここのは糸の紡績からオリジナルで作っているというこだわりよう。
Kaptain Sunshineのデニムは3本所有しているのでまた買い足したくなりました。
そして別の日には、海外での初めての展示会だというHERILLへ。
HERILLもTFにはなくてはならないブランドですね。
秋冬の重厚なカシミヤニットも魅力ですが、春夏らしいシルクやリネン素材のアイテムがペールトーンの優しい雰囲気で並びます。
デザイナーの大島さんと言えば、大のお酒好きとして知られていて、ショールームに着くなり「関さん、ビール飲みます?」という会話になるほどです。
そこにちょうどKaptain Sunshineの児島さんがワインを持って登場し、飲み始めることに。
大島さんがすると、この位置のウェストポーチも何故か格好良い。
HERILLはParisはもちろん海外での展示会自体が初めてとのことでしたが、いくつかの有力店からのアポイントが入っていると聞き、日本のブランドのポテンシャルの高さを感じます。
日本のブランドが海外に出ていくのは言葉や文化の違いはもちろん、たくさんの障壁があります。
そんな中、こうやってParisで勝負しているブランドを見ると、自分も頑張ろうととても励まされます。
今回見てきたのは来年の春夏のサンプルですが、これからTFにも入荷してくる彼らの秋冬のコレクションも今から楽しみにしていてください。
それでは皆様、また7月末にお会いしましょう。
次回のdirector blogの際には梅雨も明けて暑い夏が始まっているでしょうね。
夏の準備をどうか怠りなく。
TF ディレクター関