TF director blog #78
皆様こんにちは。TFディレクターの関です。
2024年、最初の投稿となります。
本年も何卒よろしくお願い致します。
1月のParisは氷点下の気温の日が続き、個人的にはとても寒いと感じましたが、ファッションウィークで来られた方たちは「思ったより寒くなかった」とか「めちゃくちゃ寒い」とか思い思いの感想を述べられていました。
でもやっぱり寒いという意見が多かったようです。
実際に風邪を引かれていた方もチラホラ。
寒いですけど、冬のParisは澄んだ空気が気持ち良いんですよね。
そうです。今月はメンズファッションウィークがParisで行われていました。
期間中は様々なブランドのランウェイ(いわゆるファッションショーのことですがこちらでショーというと展示会全般を指すような気がします)や展示会が至る所で開催されています。
TFで取り扱っているブランドはあまりランウェイを行っていません(AURALEEくらいでしょうか)し、インポートブランドの取り扱いもそこまで多くないので、会場を次から次へと回るようなバイヤー的動きというほどではありませんが、期間中はいくつかの合同展やショールームを回ってきました。
岡本さんや鈴木さんがParisに来たのも随分昔のことのように思います。
そのAURALEEも今シーズンからParisの公式スケジュールに入ったとのこと。
今までプレゼンテーション枠だったのが今回からランウェイ枠になったという訳ですが、ちょっと何言っているか分かりづらいかもしれません。
とにかく日本のブランドとして素晴らしい快挙だということだけをお伝えしておきます。
たくさんのショールームや合同展示会を回ってみて感じたのは、今回のファッションウィークは圧倒的に日本人が多かったことです。
コロナ以前とまではいきませんが、コロナ以降であれば確実に一番多かったと言えそうです。
バイヤーはもちろんですが、それにも増して出展ブランドの方が増えた印象。
様々な要因はあると思いますが、一つには円安の影響もあるのではないかなと思います。
日本の製品を海外で販売する場合は送料や関税などがプラスされるので、どうしても店頭での価格が高くなってしまいバイヤー側は買い付けを躊躇する傾向になります。
しかし円安であればバイヤー側から見ると安く買うことができる(円で売るかユーロやドルで売るかにもよるのですが、分かりやすくこの表現にしています)ので、日本ブランドしては海外の取り扱い先を増やす好機とも言えます。
そういった理由で日本からの輸出はしやすい状況ですが、逆に海外のブランドを日本に仕入れようとすると値段が高くなり過ぎてしまうのがネックです。
良さそうなブランドを見つけても計算してみると思ったよりも高額で諦めるということもしばしば。
ARPENTEURもParaboot別注をはじめ、相変わらず素晴らしいコレクションですが価格が少しネックになりそうです。
そして、そのたくさんの日本ブランドはというと合同展に出たり、ショールームに入ったりとその形態は様々。
TFでも定期的に取り扱いさせてもらっているPGは初出展ながら人気で、ヨーロッパの有名店での取り扱いも決まりそうとのこと。
身近なブランドが活躍しているのを見るのはとても嬉しいものです。
元々Parisでデビューして長年コレクションを発表しているこちらのブランドのショールームにもお邪魔してきました。
永らくご無沙汰のParisにそろそろTFチームが来るのも良いかもな、なんて思えるような今回のファッションウィーク。
前職時代は鈴木さんと一緒に北欧も回ったな、あれも寒い1月だったな、なんてことも思い出しました。
それでは皆様、また2月末にお会いしましょう。
ここからが冬本番な気候でもありますので、思う存分冬の着こなしを楽しみましょう。
TF ディレクター関