TF director blog #81

皆様、こんにちは。TFディレクターの関です。

東京はすっかり春の陽気ですね。

こちらParisは4月も終わるというのにまだまだ寒い日が続いています。

最高気温が10℃くらいなのですが、湿度が低いからかそれよりも寒く感じます。

着こなしとしてはシャツにウールのジャケットにウールのロングコートでちょうど良いくらい。

コットンのコートだとまだちょっと寒い。そんなイメージです。

でも陽が長くなってきたので20時くらいだとまだまだ明るい。

6月になると22時くらいまで明るいという、気持ちの良い夏がやってきます。

さて、今日は久しぶりに洋服の話を。

PARKS Parisのラインナップは、TFといくつかのブランドが被っています。

COMOLIやCale、Kaptain Sunshineなど。

COMOLIはこちらParisでもここ数年で知名度が随分と上がり、ブランド目当てで店に来る人がいるほどになりました。

まだまだ知名度は劣りますが、そのデザインとクオリティでじわじわとファンを増やしているのがCaleです。

個人的にもよく着ているブランドで、シンプルな美しさとマニアックな部分が同居している不思議なバランスの虜になっています。

PARKS Parisで買い付けるアイテムはTFに合わせているわけではありませんが、今シーズンは比較的近いラインナップになりました。

まずはTFですぐに完売してしまったスウェードのレザージャケット。

こんなに美しいレザージャケットがあるのか?と言うと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、それほどまでに素晴らしい完成度です。

毛足の長い上質なスウェードと、深いネイビー。

袖がリブではなくボタンというのも大人っぽくて良いんです。

自分でも着たくてオーダーしたジャケットなので、しばらく店に置いて売れなかったら買おうかと思っています。

そしてTFではプルオーバーをオーダーしているウォーターツイストリネンのシャツ。

PARKS Parisではボタンダウンを。

イタリアのシャツブランドを彷彿とさせる柄の雰囲気が巷のドメスティックブランドとは一線を画します。

ボタンの厚みも「らしさ」を感じます。

この絶妙なバランスが前述した「シンプルな美しさとマニアックな部分が同居している」と表現した所以です。

プルオーバーもありそうでない不思議なシャツ。

そしてコットンチノのジャケット。


一見すると普通のラペルドジャケットですが、胸ポケットがなかったり袖のボタンや開きもないという仕様。

でも削ぎ落とされたソリッドな印象ではなく、古着にありそうな普遍性も感じる。

これまた絶妙なバランスの一着です。


チノクロス特有のツルッと感は皆無で、ニドム加工を施したざらっとした素材感との相性も素晴らしい。

カーディガンと表現しているように気軽に羽織れそうなジャケットです。

また、ブランドネームなどが分かりやすい位置に付かず匿名性が高いCaleですが、このブラウンの裏地がブランドのアイデンティティーでもあります。

同素材のスラックスも太めの気持ち良いシルエット。

チノ素材のパンツですから、チノパンと呼べるのでしょうが、所謂それとはまた違った印象。

ここでも書いてあるように「おじいちゃんのズボン」的な雰囲気もあります。

せっかくならセットアップで着てみます。

ベージュのスーツって少々マニアックな印象があるかもしれませんが、Caleのこれなら格好つけすぎずにデイリーに着られそうです。

TFではこのベージュのジャケットとグレージュのスラックスの展開がありますので、是非とも試していただきたいです。

ちゃんとしたスーツらしさもありながら着ると普通のそれとは何か違う。

その違和感は悪い方向ではもちろんなく、「なんだかセンスが良いぞ」と思わせてくれるジャケットとスラックスです。

それでは皆様、また5月末にお会いしましょう。

日本では一番気持ちの良い季節である5月。

皆様が、春の着こなしを存分に楽しめることを願っています。

TF ディレクター関

http://livininparis.com/

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