TF director blog #50
皆様こんにちは。TFディレクターの関です。
このTF director blogも50回目を迎えました。
いつもお読み頂きありがとうございます。
何度か書いておりますがtoff時代から数えてTFは今年で10周年。
ここまで長く続けてこられたのもいつも支えてくれている皆様のおかげです。
10周年に向けてのアレコレはまた岡本さんや鈴木さんから順次お知らせしていくかと思います。
さて、今月中旬から日本に来ておりまして、2週間の待機期間を経て仕事をスタートしています。
今回はオリンピックの影響もあってか、今までとは比べ物にならないほど厳しい制約のある待機期間でした。
入国後最初の3日間は強制的にホテルに隔離され、最終日にPCR検査を受けて陰性なら退所できる、というルールがあり、その後も11日間は専用アプリでの位置情報の送信や、ほぼ毎日かかってくるビデオ電話への応答など、様々な方法での確認が行われます。
2週間は外出もできないので、毎日家でTシャツにショーツで過ごしていると、その反動で色々な洋服が着たくなります。
なので本日は久しぶりにTFのお薦め商品でもご紹介したいと思っています。
前回滞在時にTFで購入したCOMOLIのライトオンスの5Pデニム。
元々はライトオンスのデニムパンツにちょっと抵抗がありました。
少し頼りない感じというか、ジャケットやシャツ、デニムスラックスなど他のアイテムならそこまで気にならないのですが、5Pのデニムパンツはやはり通常のオンス(13.5ozくらい)が良いんだよなあ、と。
ただ、COMOLIのこれはライトオンス(11.5ozくらいでしょうか)にも関わらず、頼りなさが全くなく、むしろこのデニムパンツはこのオンスでないと成立しない!とまで思えるほどの秀逸なバランスです。
生地はとてもドライで敢えて表現するならば「ガリガリ」という風合い。
13.5ozの生機のデニムだと洗い上がりは「ゴワゴワ」ですが、このデニムは「ガリガリ」なんです。
それに加えてこのワイドなシルエットの為、肌にまとわりつく事なく夏に最適なデニムとも言えそうです。
かなり大きめなので、腰で落として(というか落ちてしまう)穿くのもTFのスタイルとしては新鮮です。(個人的にも)
それを活かしてトップスはインしてまとめると良いかなと思っています。
こんな感じですかね。
いつものシャツスタイルでも結構違った印象になると思いますよ。
そしてこのデニムの特徴でもある耳(生地の端)。
デニム素材の一番端が白くインディゴの部分との間に赤い糸が入ったものを総称して「赤耳」なんて呼ばれて、ビンテージデニムと言えばみたいな位置付けとなっています。
元々は古い織機で織っていたので生地の幅が狭く、その為に耳を有効活用した縫製方法・・・なんていう耳そのものの蘊蓄はTFでも定番のWESTOVERALLSのデザイナー大貫氏に聞いてもらうとして、このCOMOLIのデニムに使われている耳には白い部分がありません。
その為にぱっと見は耳がないのではと勘違いしてしまいますが、ちゃんとあるんです。
同色の耳を使うことでどことなくアノニマスな印象も受けますし、物凄く細かい点かもしれませんが、これが素材と相まってブランドの個性になっているなとも感じます。
決して派手さはありませんが、熟考を重ねて物づくりをされているんだなという事が垣間見えるディテールかと。
抜かりない作りにファンが多いのも納得です。
こちらのデニムパンツは7月にTFに再入荷するそうですので、気になる方は是非ともご検討ください。
最近は白シャツと同じ言い訳で「デニムは何本あっても良い」なんて言ってしまいそうです・・・
それでは皆様、また7月末にお会いしましょう。
梅雨が明けての楽しい夏!を楽しみに雨の日を過ごせる事を願っています。
TF ディレクター関