JOSEPH CHEANEY × TF "Coin Loafer" その2

JOSEPH CHEANEY × TF : "Coin Loafer" / ¥82,500-






「ベーシックなコインローファー」





CHEANEYとTFのコラボレーションの歴史?は意外と長く、今回のローファーで8モデル目(たぶん)。





元々はtoff時代にスニーカーを履いているお客様が非常に多く、普段スニーカーばかりの方でも比較的抵抗無く合わせられるようなバランスだったり履き心地、でもちゃんと革靴らしさも感じられるシューズを作っていたCHEANEYと、、、と言う思いかららしいです。(6年前のblogに書いてありました)













これまでTFで展開してきたCHEANEY別注の多くに使用していたのが”1886”と呼ばれるラスト。





長すぎず、短すぎずな絶妙なバランスのノーズと、丸みのあるラウンドトゥ、ゆとりのあるボールジョイントが特徴的な木型。これは、幅広な日本人(私)の足にも当然馴染みやすく、土踏まずを絞って足を支える、、、そんなフィッティングを実現可能にしたラストで、ビジネス ~ プライベート共に使い勝手が良いと言うこともあり、これまでは多用しておりました。






ただ、今回製作したのは「ベーシックなコインローファー」。


変に”休日用”に振ってしまうとボッテリとしてしまいイメージと全然違う、、、と言うこともあり“5203”と呼ばれる、ローファー専用のラストを採用しました。





英国靴らしい品格も十分に兼ね備えながらも、程よい丸みとボリューム感を持ち合わせた抜け感は流石の仕上がり。

☆別注ポイント☆

少々分かりづらいですが、エッジの部分(アッパーよりも外側にはみ出た部分)もこっそりといじっており、あくまでもコバの主張が目立たない様に、CHEANEYサイドで出来得る限り短い幅で仕上げています。



一長一短でスッキリとした面に仕上がりますが、履いている際に何処かにぶつけるとアッパーに傷がつきやすい、、、そんなデメリットもあるので、傷が付いたら補修、補色をしながら履いていただけたらと思います。





内側のウエスト部分(くびれて細くなった部分)は角を丸く処理するバレル仕様に。



スラックス合わせ、デニム合わせのイメージです。

どっちに転んでも”美”なバランス。




個人的には青いデニムにTFのスポーツソックスを合わせて欲しいな、、、と思っています。






☆別注ポイント

UK 7.0サイズの時にサドル幅が3.8cm前後に仕上がる様(ドレス寄りなローファーだともう少し細い)にしており、ベースはスッキリと見せているんだけれども、クッションが入ったり、履いた時のバランスがカジュアルに見える様に変更しています。



正直結構地味なところですが、、。


今はなき、150年の歴史に幕を閉じたボックスカーフの名タンナー「カール・フロイデンベルグ」。

その伝統と技術を継承し、高品質なカーフレザーを生産しているドイツのタンナー「ワインハイマー社」のカーフレザーをアッパーにチョイス。





ソールはTFでは意外にも初?なレザーソール。

ラバーソールと比べてしまうと、都会の舗装された道においては、グリップやクッション性に乏しいことは事実、、、。




昨今のスニーカー人気から、紳士靴においても快適性を求める傾向がより顕著になっており、数年前からアッパーは紳士靴顔、ソールはスニーカーというハイブリッドタイプが名門紳士靴ブランドも漏れなく、市場を広げておりますが、、天邪鬼的にレザーソール。




本格派紳士靴を履くにあたって、レザーソールは紳士靴における伝統であり、歴史のみに在らず、靴内の湿気を逃しやすいという実用性、見栄えとしてももちろん上品に写るという所から今回はレザーソールをチョイスしています。


☆別注ポイント☆

アッパーのレザーに関しては山ほど種類がありますので、、「見た目」「きめの細かさ」「経験値による馴染みの予想」をベースに選んでいます。

今回のカーフは、使い込むことで馴染んでくる柔らかさと落ち着いた光沢感が特徴です。






ソールは、たっぷりとオイルを染み込ませ、グリップ力があり反りの良い”FLEX LEATHER SOLE”。

裏張りすれば、グリップ力は上がりますが、、、このまま、、、がオススメです。







敢えて余計な装飾などはつけていません。

正直”別注”と謳うには少々地味です。







ただ、我々の好きな幾つもの服のスタイル、それの多くにハマることを考えた時の「普通」を求めるとこのモデルになりました。

(一応、”HOWE”というモデル名が付いていますが、、、呼称はどっちでも良いです)






とにかく、汎用性が高いけど、キッチリとした面に仕上げたった。





「そうそう、こういう面ですよ」


1886年、英国にて創業を開始した137年の歴史がこの一足に、、、と言うと大袈裟でしょうか、、。





本気の普通が完成しました。

ローファーをお持ちの方もそうで無い方も、先ずはお試しを。








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皆様のご来店を心よりお待ちしております。




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