CONCETTO 2023AW
こんにちは。
TFの岡本です。
今季から取り扱いを始めるブランド、CONCETTO。
【CONCETTO】「コンチェット」とは、英語の”コンセプト”をイタリア語にした読み方。
「概念」「構想」「考え」を表す言葉です。
Vintage Wear を根幹としながらも、それを一つの「概念」と捉え、再構築して行きたいという想いから名付けられたブランド名。
この辺りはinstagramに詳しいので、そちらも是非。
今回TFではコート2型のみセレクトしています。
今日はこちらを。
CONCETTO : BRITISH ARMY DUFFEL COAT (WORSTED WOOL MILLED LOOP) / ¥198,000-
岩手県にある国内屈指のコート工場にて仕立てられたダッフルコート。
スーツ地に使う様な梳毛のウールを紡毛風にしたオリジナルの生地を使用しており、一般的なモッサやメルトンの様な紡毛で作られる生地に比べ、縦に落ちるエレガントなドレープを産みます。
糸は先染めで経糸がトープ、緯糸がグレー。
奥行きのあるトープ色がなんとも良い色合いです。
更に緯糸は三子糸(3ply)でしっかりと縮絨することで、生地の表面が細かくループ上に立ち上がり、独特な膨らみを持ちます。
手に持つと意外とツラの割に軽く、さらに実際に着ると背中心を重心に重さが分散される設計なので軽快な着心地。
175cm/55kg size : S
形は40年代ブリティッシュアーミーのダッフルコートを元に、モダンな形にアップデート。
初期型のクラシックなダッフルなので3トグルのデザインを踏まえつつ、Iラインではなく程よいAライン、且つ長めの着丈に設定することで、生地のドレープ性をより引き出しています。
クラシックなダッフルは基本的に裏地無しの一重ですが、敢えて元ネタにない裏地つき。
着やすさと重さを考慮した結果で、この重過ぎない生地だからこそ出来ること。
ヘビーなメルトン等に裏地まで付けると重すぎて着たくなくなりますからね…。
単純に裏地を利用した内ポケットもあるので便利(内ポケ大事ですよね)。
そして大きめのフードや、コットンの胴裏の質感も良く、エレガントさと質実剛健な印象を持ち合わせています。
背中心にハギがない為、裾が跳ね易いのをパターン調整で落ち着かせたり、細かいところは色々あるんですが、全体として非常にシンプル且つバランス良く纏まっているこのコート。
何より実際に着た時の包み込まれる様な心地の良さと、シルエットの出方が抜群に良く、ブランドの実力の高さを感じられる1着です。
チャーチルやモンゴメリー宜しくな、あの感じを現代に。
是非思い思いの着方で楽しんでいただけたらと思います。
明日はもう一型を。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。